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バカが付くほどきつくて長い大倉尾根から丹沢山を目指す

久々に丹沢の山へ戻ってきました。

丹沢は小田急線の駅からアクセスも良いため手軽に登れるにも関わらず、1,000mを超える山々が連なっています。
これまでに塔ヶ岳、鍋割山、大山に登ったことがあるのですが、今回は塔ヶ岳の奥にある丹沢山を目指すことにします。

ルートは、渋沢駅から大倉バス停に向かい、大倉登山口から塔ヶ岳を経てピストンします。
登山から下山までの予定時間は10時間です。

当初はヤビツ峠から塔ヶ岳コースを使いたいと思っていたのですが、平日のヤビツ峠はバスの本数が極端に少なく、上りは始発の秦野駅8:25発のみ、下りは終バスのヤビツ峠14:51発に乗るしかありません。
平日のヤビツ峠は諦めたほうがよさそうです。

大倉に向かうよ

毎回、出かけるときに何かしら忘れることが多いので、今度こそは準備万端。靴紐を結んで、家を出発。
駅に着いたら、乗る予定の電車が走り去るところでした。あれ?

乗る予定の電車を逃すと乗る予定だった7時16分のバスに乗れません。涙を飲んで諦め、7時40分のバスに予定変更。電車は2本後でも間に合うので、一旦家に戻りました。
しかし、予定していた電車には余裕で間に合ったものの電車が少し遅れて到着し、トイレに入っていたら7時40分のバスには間に合いませんでした。またか。

そして、その次の8時12分のバスに乗ってようやく大倉に到着。

登山口を出発したのは、予定時刻より1時間遅れとなりました。

大倉尾根を登るよ

到着時刻が遅れても、入山前の準備は入念に行います。
トイレを済ませ、足元にゲイターを装着し、ストレッチをしてカメラを肩に掛け、YMAMAPとApple Watchのワークアウトを始動したら出発です。

大倉尾根は、バカみたいに長くてバカみたいに高低差あってバカみたいにキツいので、「バカ尾根」と呼ばれています。登山口の大倉が標高240mほど。そこから標高1,491m塔ヶ岳を目指して3時間超で1200mを登ります。
途中には急坂や延々と続く木の階段がバカみたいに出てきます。そんなバカ尾根をバカみたいに登っていかないといけないのです。

昨日は雨だったせいか、下の方はガスに包まれています。

堀山の家まで登ってきました。土日しか来たことなかったけど、平日はお休みのようです。

途中の平坦になっている広い道で、数人の方が何やら座っていました。どうやら今日はヘリでの荷揚げがあるようです。ちょうどくらげが通り過ぎて数分経った頃、バラバラとヘリが近づいてきました。
やがて、空中で体勢を整えたあと、ホバリングで荷揚げが始まりました。こうやって毎回山荘では荷物を運んでいるんだな。

やがて、恐怖の木の階段が現れました。

これがバカみたいにキツイんだな。

登っても登っても減らないんだな。

ようやく花立山荘までやってきました。ここまで来ればあと少し。左に見えているのがバイオトイレです。

今まで丹沢の各所に設置されているトイレはくみ取り式でしたが、丹沢周辺ではいち早く微生物の働きでし尿を分解するバイオトイレが導入されました。便器も洋式になり、匂いが軽減。
紙は微生物が分解するのに時間がかかるため、お持ち帰りか備え付けのゴミ箱に捨てます。トイレ前にはトイレチップを入れるようになっています。

谷間を覆うガス。

目の前に塔ヶ岳が見えてきた。

山の上を飛ぶ飛行機。望遠レンズじゃないのが惜しまれる。

富士山もお目見え。

到着ー。大倉登山口から約3時間でした。

丹沢山を目指すよ

今回はここがゴールではありません。この先の丹沢山を目指します。
山頂で10分ほど休憩してから、丹沢山を目指して出発。

せっかくここまで登ってきたけど、また下るんです。丹沢山までは尾根伝いに歩きますが、2つのピークを超えていきます。

奥に丸く見えているのが丹沢山。

まだ3月初めなのにもう鹿フンが落ちている。

下の方には、西丹沢を流れる玄倉川が見えています。

気持ちのいい尾根道。

あーあれを登っていくのかー。

脚立が生えています。

頭を切り落とされ、歩きながら息絶えた恐竜の化石です。

嘘です。倒れた木です。

山頂付近になってようやく残雪が見られました。

丹沢山の山頂に到着ー。塔ヶ岳から約1時間です。

塔ヶ岳ほどの眺望はありません。

時間はすでに13時をまわり、山頂は時折宮ヶ瀬湖から来る人たちや隣の蛭ヶ岳から戻ってきた人たちが立ち寄るくらいで、人気はほとんどありません。

お昼ごはんを食べるよ

さて、お待ちかねのお昼ごはんです。

今回のメニューは”チーズダッカルビ”。

まずは、鍋を熱してラードを溶かし、前日夜に醤油とみりん、コチュジャンに漬けておいた鶏もも肉を炒めます。

続いてその上から水を入れ、キャベツ、玉ねぎ、本来ならさつまいものところを冷蔵庫にあった菊芋を投入。すべて材料は切ってきました。

そして、今回の最大のポイント。トッポギの代わりにみたらし団子を投入。みたらしの甘いタレを入れることで、甘みを足します。

最後に、スライスチーズを割いていれる。

チーズが溶けるまで煮込んだら完成ー。

シェラカップによそっていただきます。

味付けは鶏肉に漬け込んだタレとみたらし団子のタレのみだったのですが、もう少し醤油をしっかり入れてもよかったなと思うくらい薄味でした。

デザートはナッツぎっしりの洋菓子と、チャイです。牛乳の代わりにアーモンドミルクを使うとちょっと違った感じになります。

はーお腹いっぱい満足満足。

おや、何やら地面から湯気が出ています。

気付くと、あんなに晴れ渡っていた空にももくもくと雲が湧いてきました。

塔ヶ岳に戻るよ

ここから来た道を引き返し、塔ヶ岳まで戻ります。さすがに足が疲れ果て、ペースが落ちてきたので普段はあまり出番がないストックを投入。
ストックも入れて4本足で歩くと、足の負担を軽減してくれます。あまりに疲れていると、足がもつれて躓くこともあるので安心です。

塔ヶ岳まで戻る途中、下からどんどん雲が登ってきては尾根を超え、反対側へと流れ込んでいます。(風の音が出ます。)

さっきまで10℃以上あった気温もすっかり冷え込み、この時点で3℃ほど。でも、上り下りが激しい登山道を歩いているとこれくらいの気温がちょうどいい。

ペースが落ちていたものの何とか1時間で塔ヶ岳に到着。辺りはすっかり真っ白になっていました。

気温もさらに下がり、現在1℃。ひんやりして気持ちがいい。尊仏山荘も雲の中。

バカ尾根を下るよ

20分ほど休憩をして出発。帰りはもちろんバカ尾根を降りていきます。

ああもうすでに見るだけでしんどい。

でも景色は幻想的。

キツネかタヌキに化かされそう。

振り返ってみると。降りてきた道が見えない。

花立山荘まで降りてくると、一人の男性が休憩していました。少し話をして、そのまま一緒に下ることに。

延々と続くバカ尾根も、誰かと話をしながら降りるとペースが保たれるのと、話に意識が行くので少し楽になります。
辛くなったら立ち止まって膝の周りを揉んであげるといいと聞いて、やってみるとだいぶ膝の辛さが軽減されました。

見晴らし茶屋まで降りてくると、ようやく雲も晴れて外界が望めました。

17時54分、大倉バス停に到着。今回はなかなかしんどい山行でした。

おさらい

記録

  • 開始時刻 : 8:34
  • 終了時刻 : 17:54
  • 行動時間 : 6:34'
  • 合計時間 : 9:20'(休憩時間/2:46')
  • 距離 : 18.7km
  • 消費カロリー : 1504kcal
  • 上昇した高度 : 1692m

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