昇仙峡は甲府市の北部に位置していて、秩父多摩甲斐国立公園内にある渓谷です。
長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝までの全長約5キロメートルにわたる渓谷は、長い歳月をかけた浸食によって大小の滝や巨石、奇岩がつくり出され、国内有数の景勝地となっています。
大正12年には国名勝、昭和28年には特別名勝の指定を受け、「全国観光地百選・渓谷の部」第1位、環境省選定の平成の名水百選にも選ばれています。また、渓谷をはじめ神社の宝物、伝統芸能など昇仙峡を構成する文化財23件が日本遺産の構成文化財にふさわしいと認められました。
昇仙峡の見どころは一年中ありますが、なんと言っても一番は秋の紅葉シーズンです。岩肌に群生する松、ツツジ、モミジの葉が色とりどりに染まり、目を楽しませてくれます。
ただし、車や観光バスで観光客が列挙して訪れるため、紅葉のシーズンはめちゃくちゃ混みます。土日ともなると周辺道路は大渋滞を起こすほどの人気ぶりです。
ということで、雪解けの水が流れる3月中旬に訪れてみました。
昇仙峡の駐車場
昇仙峡の主な駐車場は
昇仙峡グリーンラインを登っていくと、昇仙峡入り口の手前に無料の県営駐車場があります。中央道の甲府昭和IC、国道20号線から約35分程度です。
バイクは奥のトイレ横にあります。浄化槽の真上です。20台くらいは停められそうです。
上流にある仙娥滝は県営駐車場に停めて、渓谷沿いを歩いて向かうことができますが、上流に停めて歩きたい場合は仙娥滝の駐車場に停めることができます。
昇仙峡グリーンラインを登って、トンネルを2つ超えたすぐ先にあります。
遊歩道は落石で全面通行止めだった
駐車場にカブを停めて、さっそく遊歩道を目指します。お土産屋さんのある通りを抜けてしばらく進んでいくと、なんと落石により全面通行止めで進めませんでした。
現在、覚円峰「夢の松島」周辺に落石が発生したため、2021年12月19日から長田円右衛門の碑〜能泉連絡所(天空乃杜周辺)まで通行止めになっています。通行止めの情報はサイトには載っているものの、駐車場や遊歩道までの道には一切お知らせがないため、観光客は通行止めの地点まで歩いてようやく知ることになります。
どおりで、やたら早く駐車場に人が戻ってくると思ったわけだ。仕方ないので、上流に停めて、上から仙娥滝を見に行きます。
上流から遊歩道を散策するよ
前述の駐車場にカブを停めて、仙娥滝を目指します。
上流の遊歩道は、仙娥滝から長田円右衛門の碑まで歩くことができます。
仙娥滝入り口は、昇仙峡橋本屋というお店のすぐ横にあります。
昇仙峡は、かつて水晶の産出地でした。やがて研磨技術が発達し、加工技術の伝承により地場産業としてジュエリー産業として発展してきました。そうした歴史もあって、昇仙峡の周りには多くのジュエリー販売店が集まっています。近年ではパワーストーンブームもあって、世界各地から集められたパワーストーンが集結しています。
こんな神社もあります。こんな大きな石を加工できるのも、ジュエリー産業が発達している甲府ならではです。
こちらが仙娥滝。花崗岩の岩肌を削りながらしています。落差は30m。遊歩道から約5分ほどで着きます。滝の名である「仙娥」とは、中国神話に登場する月に行った女性嫦娥のことなんだとか。
渓谷沿いには、巨石や奇岩が多く見られ、岩を縫うように大小様々な滝が流れています。
こちらは覚円峰。この頂上でその上で覚円禅師が修行されたことから、その名が付けられました。
反対側から見た覚円峰。
石門。巨大な花崗岩に囲まれた石門の先端は、実はわずかに離れています。
長田円右衛門の碑。
昇仙峡の美しさが人々に知れ渡るようになったのは、天保5(1834)年に地元の猪狩村(現在の猪狩町)に住んでいた長田円右衛門らによって道が切り拓かれたからです。それまでは、荒川西岸の山々を越える険しい道を歩かなくてはなりませんでした。
途中、豪雨により道が流されるなど新道の開削は困難を極めましたが、9年の年月を経てようやく人馬が通れる新道が開通しました。その後も新道完成後も円右衛門は新道の保全に努めたり、通行人の休憩所を設け、「お助け茶屋」と呼ばれたりしたそうです。
今回は寄りませんでしたが、近くに「円右衛門伝承館」という資料館が建てられていて、「長田円右衛門」の開拓秘話や、水晶と地昇仙峡の歴史をうかがい知ることができます。
昇仙峡ロープウェイで山頂を目指すよ
仙娥滝駐車場から橋を渡って昇仙峡ラインに入ると、水晶加工の店や飲食店、お土産屋さんが並ぶ通りに出ます。ここに、前述の「円右衛門伝承館」もあります。
この通りにある、昇仙峡ロープウェイで今度は山頂に向かいます。
昇仙峡ロープウェイは、乗り場から山頂にある標高1058mのパノラマ台駅まで片道5分の空中散歩を楽しむことができます。イメージキャラクターはふくろうの福仙人、「ふくちゃん」と「ゆめちゃん」です。
ロープウェイ山頂のパノラマ台と山頂からすぐのところにある展望台、弥三郎岳を合わせて、羅漢寺山(らかんじやま)と呼ばれています。
弥三郎岳山頂へはロープウェイ山頂から歩いて15分で着きますが、途中に鎖場があり、岩場・断崖絶壁となっていますので、登山装備は必須です。
山頂で景色を堪能するよ
ロープウェイの運行は20分間隔です。山頂の駅にある展望台でゆっくり景色を眺めたりしていると20分あっという間に経ってしまうので、その次の便に乗って帰ることにしました。
山頂には、木彫りのふくろうが山頂を見守っています。
山頂駅を出てすぐのところに、パノラマ台があります。パノラマ台からの眺めはこんな感じ。甲府盆地が一望できますが、下半分は木々に遮られています。
縁結び・子宝と金運の神様として親しまれている、和合権現。
こちらは八雲神社。金峰山を御神体とした金櫻神社の末社です。
御札なども売られています。
展望台から眺める甲府盆地。
こちらからは富士山が眺められますが、薄っすらとしか見えませんでした。
締めくくり
山の方なので寒いだろうと思って防寒対策をしていったのですが、この日は気温が高い日だったので暑いくらいでした。標高はありますが、気温は甲府市の中心部とさほど変わらないそうです。
遊歩道の修繕工事は当分掛かりそうなので、車やバイクで訪れた際は、上流にある駐車場に停めることをおすすめします。
周辺地図
ご無沙汰してます。3月は超繁忙期の為 書き込み出来ませんでした。最近はだいぶ遠くに足を伸ばされてるようで 今回は昇仙峡ですか。山梨県はよく行ってましたが 花より大盛飯の私には縁が無かったです😅。かなり散策するのも 元気いるようですね 微妙に長野の鬼押出しを思い出しました ゴツゴツ感だけね(笑)。さてハンターさんですが 多忙で乗れてませんが軽いインプレ まずデカい 私は月の輪熊並みのボディですが 私にしっくりくるサイズ 中々 小柄な方向きでは無いかも。エンジンはトルクフルですが あまり回して走るタイプでは無いかも知れません のんびり走りを楽しみたいです。スイッチですがウインカーとホーンの位置が通常の逆で 曲がる度にパーパー鳴らして目立ってます(笑)。まぁ大事にします。新しいC125も出ましたがエンジンがあまり回らない仕様になったようでクラゲさんのタイプはこれから人気出るかも知れないです。新型の110もエンジンがそのタイプなのでキャストやディスクで良くなったけど?です。長い話になりましたが春を楽しんでケガせずツーリングを続けて下さい🙇。
いのぶーさん
去年、一昨年とコロナで遠出できなかった鬱憤を晴らすべく遠出しています。
ハンターは試しにまたいでみたけど、私には大きくて足付きも悪かったです。小柄の人向きじゃないですね。
110のキャストはカブらしさがなくなりましたね。