長野と山梨の桜の名所を巡ったときに泊まったのが、甲府市内にある湯村温泉郷です。
湯村温泉は、およそ1200年前に弘法大師によって開湯されたと言われる温泉郷です。甲府駅から徒歩10分という繁華街にありながら、毎分約1トンもの良質な高温泉が湧出しているため、源泉かけ流しのホテル、旅館が数多くあります。
今回泊まったのは、湯村ホテル。ビジネスホテルですが、自家源泉かけ流しで源泉を飲むことができるのです。飲泉は憧れですが、なかなかアクセスの良い温泉地にはないのが難点でした。
甲府市内からアクセスの良いビジネスホテルで飲泉できるとあらば、これはもう泊まるしかありません。
駐車場とバイクを停める場所
ホテルの駐車場は、第1から第4までそれぞれ4箇所あります。バイクや自転車は、道路を挟んで向かいの第3駐車場の隣りにあります。
なんと駐輪場はありがたいことに屋根付きです。
部屋は少し古めのビジネスホテルという感じ
予約したのはシングルルーム。部屋は10階にあります。
扉は、鍵を差して回すタイプ。
部屋は13平米と狭め。内装は古めな印象。
ベッドもシングルサイズです。
枕は一つ。高さはちょっと高めです。
部屋に入ってすぐのところに、衣類を書ける場所があります。ロングコートなどの丈が長いものは厳しそう。
乾燥が心配な人には安心の加湿器が備わっています。
冷蔵庫は衣類をかける場所の下に備わっています。
古いけど清潔感は保たれている、3点ユニットバス。安心のウォシュレット付きです。
エアコンは温度調整できません。
デスクの引き出しには、あるとありがたい延長コードが入っていました。
スリッパは、使い捨てじゃないタイプです。
窓にはカーテンがありません。
でも、窓と障子の間にはふすまがあって、ふすまを閉めるとしっかり遮光してくれます。
眺望はこんな感じ。周りにほとんど高い建物がないので、遠くまで見渡せます。
館内は別館もあって設備が充実
館内はこうなっています。
浴衣はエレベーターホールに置いてあります。
別館には、図書コーナーや漫画コーナー、会議室、宿泊者なら誰でも利用できる貸切露天風呂、ホテルで温かいものを作って食べられる自炊用キッチンなど、湯治を意識した設備になっています。1泊だけじゃもったいないくらい。
右が自炊キッチンで、左が貸切風呂。
自炊用キッチン
照明はセンサー式で、奥までいかないと反応しないので最初は驚きました。設備はかなり充実しています。
漫画コーナーは、人がいたので写真が撮れませんでした。一昔前からちょっと前の少年誌から青年誌を中心に揃えているので、合わせない人には全く合わないラインナップです。
お風呂は広くないけどゆったりできる
お風呂は、加温・加水・循環はしていない純粋な源泉かけ流し。清掃の時間以外は24時間入ることができます。
入口には飲泉コーナーもあります。流し続けないと詰まってしまうらしく、チョロチョロと出っぱなしです。
お風呂は、内湯と外湯それぞれ浴槽が一つ。外湯は奥が電気風呂になっているので、疲れた体をほぐすことができます。また、外にはこじんまりとしたサウナもあります。
別館には、予約不要で空いていればいつでも入れる貸切露天風呂もあります。
朝ご飯は、1階レストランでバイキング
今回のプランは、1泊朝食付き。朝ご飯は、1階のレストランで朝食バイキングです。
洋食と和食がそれぞれ地場産の素材を使った定番メニューが揃っています。
くらげのホテルでの朝ご飯はだいたいパンと野菜とハムとスクランブルエッグが必須で、あとは気になったメニューを少しづつ取ってくるというスタイルです。
和食には、甲府の名物、鳥もつ煮やほうとうがありましたが朝からこってり系や麺系は無理そうだったので断念。
締めくくり
ちょっと古めのビジネスホテルという印象はありますが、駐輪場が屋根付きだったり、ゆっくりできる設備が充実していたり、泉質が良く飲泉できたりと好印象の宿でした。
どうせなら、次回は2泊以上で自炊しながらのんびり湯治してみたいものです。