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山梨県の甲州街道沿いにある穴場スポットを巡るツーリング

山梨県東部に位置する上野原市、大月市、笛吹市エリア。東京・神奈川エリアからアクセスしやすいこともあって、もう行き尽くした感がありました。

そんな東部にある穴場スポットを、C125ユーザーの方に案内してもらうことになりました。

C125パールカデットグレーユーザーで、グルメに詳しい方と、そのお知り合いの初代クロスカブ110ユーザー、そしてくらげの3人で国道20号線から、旧甲州街道をメインに巡っていきます。

一般道にある元中央道本線

まずは、こちらの写真をご覧ください。ここは、中央道の側道を走っている旧甲州街道です。

それにしては、ずいぶん道幅が広いですね。それもそのはず。この場所は、もともと中央道の本線でした。
今はここより少し南側に本線が走っています。

元は高速道路とあって、緩やかなカーブの道がしばらく続いています。そして、ガードレールの色は高速道路と同じグレーです。

花桃と桜の鮮やかなコラボ

続いては、山梨県道30号上野原大月線の大野展望台。目的は、大野展望台ではありません。

ちょうど今年は桜の開花が遅れており、訪れた4月上旬でもまだ桜と花桃が咲き誇っていました。この付近は、農家の方が観賞用の花桃をたくさん植えていて、3月中旬から下旬にかけて、鮮やかなピンク、白、赤の花々を鑑賞することができます。

このあたりだけでなく、しばらく点々と花桃の木々が植えられているエリアが登場するので、走りながら目を楽しませてくれます。

未だに残る旧甲州街道の石畳

旧街道の石畳といえば、箱根旧街道が有名ですが、旧甲州街道にもわずかばかりの石畳が残された場所があります。

くねくねと曲がりくねった旧甲州街道のカーブを曲がった先にひっそりと入口があり、案内板も何もないので、うっかりすると見過ごしてしまうような場所にあります。
くらげも、後日もう一度おさらいのため走ってみたのですが、見つけることなく走りすぎてしまいました。

世にも珍しい、指さし地蔵

旧甲州街道を走る山梨県道30号上野原大月線は、一度梁川駅と鳥沢の間で国道20号線に合流します。

ここからしばらくのあいだ、国道20号線を走り、猿橋から国道139号線に入ります。しばらく国道139号線を奥多摩方面に北上し、山梨県道511号浅川瀬戸線に入ります。
葛野川に掛かる橋を渡って数百メートル走ると、右側に浅川川を渡る橋が見えてきます。この橋のたもとに、指差し地蔵にまつわる説明の看板が立っているので、ここで説明を読んでおきます。

実際の指さし地蔵がいるのは、まだまだ先です。数件ある民家を抜けて、道の突き当りにカブを停めて、しばらく歩きます。

途中から山道で、小さな川も渡らないといけないので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

畑の先にある川を渡り、しばらく山道を登ると、ようやく指差し地蔵がお目見えしました。

指は、浅川を指しています。ここはおそらく、裏甲州街道で、事情のある人たちが関所を通らずに抜ける際に、道しるべとして建てられのではないかとのこと。

ひっそりとした神社にいる、愛嬌のある狛犬

大月市で国道20号線に入り、今度は初狩駅にやってきました。初狩駅の裏にある八幡神社に向かいます。

神社の敷地内は、急坂で路面の荒れた坂道を登るので、足つきが心配な方は慎重に登りましょう。

こちらにいらっしゃるのはこの方達。なんとも愛嬌のある顔をしています。この上の階段には普通の狛犬がいるので、もしかしたらこの方達は子犬なのかもしれません。

ナマズのような、怪獣のような愛くるしい顔に、思わず撫で回してしまいました。

カブなら通れる道にある、南アルプスを眺められる場所

続いては、このまま国道20号線をしばらく走り、笛吹市の勝沼にやってきました。

国道20号線沿いにあるブドウ畑に抜ける、細い道を登っていきます。

すると、眼の前には遠くまで広がる甲府盆地と、その先に佇む南アルプスが見えているではないですか。
4月に入ってもまだ寒い日が続いていたこともあって、山にはまだ雪が残っています。

ちなみに、道幅は軽トラが通れるほど。カブなら余裕で走れます。

境内に広がる、極楽浄土の世界

国道20号線を甲府方面に走らせ、今度は一宮町にある慈眼寺に立ち寄ります。

ここは、春になると極楽浄土の世界が一面に広がります。

時期的に少し遅かったため、すでに花桃が散り始めてしまっていますが、これが満開の時期だったら非常に美しかっただろうと想像できます。

境内にある山門。

これを敷地内から参道の方にカメラを向けると、まるで山門が額縁のようになり、より美しい景色を切り取ることができます。

満開の時期は土日になると混み合うと思うので、朝早い時間に訪れてみてください。

海なし県なのに刺身がおいしい地元に愛される料理屋

駅から遠いにも関わらず、いつも混んでいる料理屋が、笛吹ライン沿いにあります。

ま、なにはともあれまずはこれを見てくださいよ。新鮮なお刺身ってこんなにツヤッツヤなんです。そして、弾力があってプリップリなんです。

ここは、笛吹市境川町にある「寿し正」さん。ここは、グルメな方も太鼓判のお店。土曜日の13時過ぎに訪れたのに、店内はほぼ満席。
駐車場は4台くらいしか停められないので、奥の端っこの方に停めさせてもらいました。

道路の上を川が通っている場所

最後に、都留市にある洗い越しを訪れます。洗い越しとは、川に橋を架けずに道路と川が平面交差している構造のことをいいます。
水深は浅いので、歩いても通れるし、バイクや車も通ることができます。

今回は、この洗い越しの中で停車して写真を撮る予定だったのですが、水量が多くて水深も深かったため、そのまま通り抜けることしかできませんでした。
夏なら、サンダルで入ってもいいのですが、さすがに4月上旬だとまだ水が冷たいため、断念するしかありませんでした。

締めくくり

行き尽くしたと思っていた山梨県東部ですが、案外まだまだ見どころがあるんだなと知った、今回のツーリングでした。

本当は、富士吉田でおいしいパン屋に寄っているのですが、写真を撮り忘れたので、また別の機会にご紹介します。