母方の祖父は、秋田の鹿角で生まれ、南方の戦地で戦死しました。現在、祖父はこの地で眠っています。
母自身は幼い頃に数年間住んでいただけで、祖父の生まれた家はとっくになくなっています。祖父の墓は母が若いころに行ったきりで場所は覚えていないため、場所はわかりません。
けれど、一度でいいから母が戦時中に過ごしたこの地を尋ねてお墓参りしてみたいと、常日頃思っていました。
今回、夏休みを使って自分のルーツである秋田を訪れてみることにしました。
まずはこまちで秋田へ
6時過ぎにくらげ邸を出て、まずは東京駅へ向かいました。7時36分発、「こまち3号」に乗って秋田を目指します。
お盆最中とあって、全席指定の「こまち」は指定券がすべて売り切れでした。
盛岡駅へ着くと、「こまち」は「はやて」と分かれて田沢湖線へ入ります。ここからは、新幹線は在来線を走ります。
のんびり山間部と田園地帯を走り、うとうとしているとこまちは大曲に着きました。ここから、こまちの進行方向は逆になります。
しばらく停車し、こまちは反対方向から秋田駅に向けて走り出しました。今まで前から過ぎて行った景色は、今度は後ろ方向へ過ぎて行きます。全員が進行方向と逆向きで座っているのはおもしろい光景です。
そして、11時32分。こまちは秋田駅へ到着しました。
今度は男鹿線で男鹿駅を目指します。男鹿行きの電車を待っていると、11時53分を過ぎても電車はやってきません。おかしいと思ってよくよく時刻表を見ると、12時53分でした。
10分前にホームへ向かうと、すでに2両編成のディーゼル車が来ていました。
ローカル線で男鹿駅へ
ごとんごとんと揺られ、うとうとしているうちに1時間ほどで電車は男鹿駅へと到着しました。

しばらく海岸沿いの国道を歩いていると、男鹿海鮮市場というものを発見しました。
さっそく入ってみると、新鮮な魚介類が驚きの値段で売られています。サザエ6個と大きい岩ガキを購入し、実家へ送ることにしました。2個で占めて2千円です。さすがは海の街です。
このあとは、男鹿駅より栄えている脇本駅でレンタカーショップを探します。トヨタレンタカー男鹿店に電話してみたところ、店員の方が迎えに来てくれることになりました。トヨタレンタカー男鹿店は車で8分は掛かるので歩きだ結構遠いです。
借りたのはラクティスです。営業時間は20時までですが、20時に返しても秋田へ戻る電車の本数が少ないため、秋田店へ返すことにしました。
レンタカーで男鹿半島を周る
まずは国道101号線で南下し、海岸線をひた走ります。最初の目的地は鵜ノ崎海岸です。車どおりの少ない国道を疾走してしばらくすると、鵜ノ崎海岸に到着しました。

人気はほとんどありません。浜辺には普通の浜辺にあるような硬い石ではなく、脆くてすぐに崩れる石がたくさん転がっていました。
しばらく潮風を浴び、再び出発です。途中寄った門前という場所の休憩所には、巨大ななまはげが待ち構えていました。とにかく大きくて、大迫力です。ガラケーの写真では伝わらないのがもどかしい。

17時ごろにようやく半島の突端にある入道崎に到着。駐車場に車を止めて、岬へ歩いて行くと、そこは圧倒される景色がくらげを待っていました。

崖まで草原が広がり、崖の下には日本海の荒波に削られた岩がそそり立っています。潮風に身を任せていると、疲れた身体が波に流されていくようです。
しばらくぼけっと海を見ていましたが、さすがに北国の海は風が冷たく、寒くなってきたので車の方へ戻りました。
次は、男鹿温泉です。繁盛期にも関わらず閑散としています。男鹿温泉の中心にある男鹿温泉交流会館五風には外に足湯が備わっています。
足湯の上の部分には手湯という手から腕にかけて漬けられるようにもなっていて、これがまた足湯以上に気持ちがいいのです。身体の芯からぽかぽかしてきました。
県道から再び国道101号線に入り、山間部を抜けて男鹿半島を縦断。秋田市内に入り、トヨタレンタカー秋田店を見つけて車を返却しました。
ホテルにチェックインして夕飯に繰り出す
ホテルにチェックインして荷物を置き、一息ついたところで夕飯に出掛けることにしました。
ホテルの近くには川反という飲食店街があります。あまり奥に行くと怪しいお店が多いので、手前の方で探すことにしました。
そして入ったのがここです。
参考
秋田郷土料理 北洲秋田郷土料理 居酒屋 秋田 | 創業60有余年 北洲
まずはビールを飲み、それから秋田名物のじゅんさいと名前を忘れたけどこれまた秋田名物の野菜を使った酢の物を食べました。そして鱸の刺身を食べ、最後の締めはこれまた名物の稲庭うどんです。
お店の奥さんがとても気さくな方で話がはずみ、食べながら2時間以上も長居してしまいました。
墓参りに鹿角を目指す
朝食後、まずはロビーで電車の時間を調べました。
すると、どうにも乗り継ぎが悪いため、11時11分に秋田駅を出て鹿角花輪駅に着くのは15時近くになります。そして17時の電車に乗って帰ると秋田に着くのは21時過ぎです。
何とか時間短縮できないか調べると、10時過ぎの電車に乗って大館駅に出て、大館駅から盛岡駅へ出るバスに乗ると、13時くらいに着くことがわかりました。
秋田駅で奥羽本線に乗り、大館駅を目指します。11時56分に大館駅に到着したら、ここからバスに乗り込みます。バスが出るまで45分あるのでとりあえず駅周辺を散策して時間を潰しました。
バスは12時45分に大館駅を出発。高速道路を経て一時間ほどで鹿角花輪駅へと到着しました。
とりあえず、まずは祖父の生家があったと思われる住所を目指して歩いてみることにしました。橋を渡り、適当に歩いてみましたが、電信柱に住所が書いてあるわけではないのでどこを歩いているのかいまいちわかりません。結局、わからないまま駅に戻る事にしました。
電車を調べると、ちょうど花輪線から奥羽本線への乗り継ぎがいい電車がすぐにあったので帰ることにしました。
花輪線で秋田駅へ戻る
そして、ローカルな駅からローカルな花輪線に乗り込みました。花輪線もディーゼル車です。

1時間ほどで大館駅へと着くと、すぐに奥羽本線秋田行きの電車が待っていたので乗りこみます。本数が少ないのと帰宅時間帯のため、車内は混んでいます。秋田駅には1時間30分ほどで到着です。
秋田駅では、帰りの切符の確保しないといけません。時期はちょうど、お盆のUターンラッシュ真っ只中。今日のうちではないと明日帰れないかもしれないのです。
券売機でこまちの東京行きの指定券を探しましたが、すべて売れ切れで唯一残っていたのは6時05分発のみです。仕方ないのでみどりの窓口に並び、どうにか帰れる切符を探してもらうことにしました。
そして買えたのが、秋田9時15分発こまち76号東京行きで11時01分盛岡着。盛岡11時10分発やまびこ52号東京行きで仙台12時19分着。仙台12時33分MAXやまびこ182号東京行きに乗って帰れることになりました。長旅です。
夕飯は昨日と同じく川反に出掛け、今度はてのじという秋田郷土料理のお店に入りました。(すでに閉店しています)
こちらのお店は、じいさんとばあさんが仕切っていて、お孫さんと思われる方が手伝っていました。まずはお勧めの秋田限定の日本酒を飲んでみると、水みたいに飲みやすいお酒でびっくり。それから、オリンピック中継を見ながら比内地鶏秘伝たれ焼きと自家製おしんこを食べ、最後にきりたんぽ鍋を食べました。
今日は明日に備えて早く寝ます。おやすみさい。
東京目指して出発
翌朝。支度を整えてチェックアウトし、秋田駅へと向かいます。9時15分、こまちは盛岡駅目指して走り出しました。
窓際の席が取れたくらげはのんびりと、見渡す限りの田んぼから木々の生い茂る山々、清らかな水の流れる川からまた青々とした田んぼへと景色が流れ行く景色を眺めていました。
11時01分、列車は盛岡駅へと到着。今度は11時10分発やまびこ52号へ乗り換えて仙台に向かいます。
やまびこでも、くらげは窓際に座ることが出来ました。文庫本を読んでいるうちに仙台に到着。
今度は仙台駅でMAXやまびこ182号に乗り換えます。乗換時間は14分。お土産見るくらいの時間はありますが、ふと列車案内の電光掲示盤を見ると、乗るはずの12時33分発MAXやまびこ182号が表示されていません。
駅員さんに聞いてみようにも、ちょうど列車が止まっていて忙しそうです。ようやく手の空いた駅員さんに聞いてみると、くらげが乗るやまびこ号は上りホームの12番線から発車するようです。急いで12番線にいると、MAXやまびこ号がそこに止まっていました。
14時48分、新幹線は無事に東京駅へと到着しました。
なかなかの弾丸旅行で墓参りは叶いませんでしたが、思う存分秋田を楽しむことができました。
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