夏のクリスタルラインをリトルカブでひた走る

この暑さ真っ盛りの中、酷暑の外界を抜け出して山と高原をひた走ります。

今回は、山梨県北杜市、甲斐市、甲府市、山梨市の4市をまたがるクリスタルラインをリトルカブで走破します。クリスタルラインは、県道・林道・農道・市道等20路線からなっていて、東は山梨市牧丘町窪平から西は北杜市高根町清里まで全長68.1kmのドライブルートです。

山梨市からクリスタルラインに入る

くらげ邸から牧丘町までは約3時間51分ほどです。山梨側の入り口は国道140号線牧丘トンネルを抜けたところにあります。クリスタルラインは山の上でコンビニなどは一切ないルートなので、すぐ近くに道の駅まきおかでご飯やトイレを済ませておくことをおすすめします。

入り口を入ってしばらくは県道柳平塩山線を走ります。周囲にはぶどう畑が連なっていて、秋の収穫期にむけて実は袋に包まれて大事に育てられています。

山道を進んでいる途中で、ゴロゴロと雷鳴が聞こえてきました。すぐ真上には黒い雨雲が広がってきています。念の為早めにレインウェアを着込み、リアキャリアに積んでいる荷物を防水スタッフバッグに詰め込んでおきます。天気の変わりやすい山は、早めに備えておくのが肝心です。

乙女湖で休憩

40分ほどで開けたところに出ました。ここは琴川ダムのある乙女湖です。平日ともあって観光客は一人もいません。

乙女湖は、標高1,464mのところに位置し、飲料水・発電・かんがい用水・洪水調整・湖面利用に利用されています。平成13年度に工事が始まり、平成20年4月1日から供用が始まりました。まだ新しいダム湖です。

ここで10分ほど休憩したら先を進みます。この乙女湖から剣ガ峰方面との分岐がありますが、左折して乙女湖を渡ってぐるりと回る方に向かい、続いて焼山峠の分岐を右折し狭い道を登ります。ここからは林道荒川線です。

高原地帯を進む

しばらく進んでいくと、景色はすっかり高原の景色へと変わりました。このあたりは乙女高原という高原地帯です。
ここで再び分岐点が現れました。冬期閉鎖ゲートのある狭い道を進んでいきます。そして、ここから甲府市に入ります。

高原植物のなにかです。

道は車がなんとかすれ違える広さです。こんな道がずっと続いています。

遠くには、いつか登るかもしれない山並みが続いています。

しばらく坂を降りていくと分岐点に着きました。ここから林道荒川線に入ります。

うっかり道を間違える

しかし、ここでくらげはうっかりルートを間違えて広い道へと進んでしまいます。いこいの里という宿泊施設を抜けるとノスタルジックな光景が広がっていました。

下っている途中でなにかおかしいと地図で確認したら分岐地点を曲がらないといけないところをまっすぐ進んでいたことに気づき、再びもと来た道を戻ります。分岐点をよく見るとクリスタルラインの看板がひっそり出ていました。
冬季閉鎖ゲートのあるクリスタルラインに戻り、林道池の平線をひた走ります。

再びクリスタルラインを進む

池の平線はしばらく精進川に沿って走ります。途中、小さな滝のようなところがありました。

再び冬期閉鎖ゲートを抜けて北杜市へと入りました。やがて緩やかな傾斜を登りきると、峠に出ました。ここは木賊峠(とくさとうげ)です。ここも冬期閉鎖ゲートのある分岐点になっており、広い方の道をちょっと行くと駐車スペースとベンチが備わっています。ちょっとここで休憩します。

ここからは山々が眺められます。また、この休憩ポイントから15分ほど登ると周囲を360°見渡せる展望台もありますが、ここで体力を温存するためにも遠慮しておきました。

しばらく休憩をした再び出発です。この休憩ポイントの前の道を進んでいけば山梨百名山の黒富士などを眺めながら外界へと降りていくことができます。少し戻って冬期閉鎖ゲートのあり狭い方の道がクリスタルラインの林道本谷釜瀬線です。

ここをしばらく進むと、再び冬期閉鎖ゲートが現れ、ラジウム温泉で有名な増富温泉郷及び紅葉で有名な通仙峡方面との分岐に差し掛かります。秋はここでクリスタルラインから離脱して温泉に入り紅葉を楽しむのもいいかもしれません。

やがてまた周囲は高原の様相へと変化してきました。このあたりの木はシラカンバが自生しています。

クルミの木がありました。すぐ足元にはクルミの実が落ちています。

お昼ご飯を食べそこねる

しばらく進んでいくと、集落が見えてきました。このあたりにみずがきそば処というおばあちゃんが切り盛りするそば屋があります。ここでちょっと遅いお昼ご飯を食べることにします。

だがしかし。今日は定休日の月曜日なので食べることはできませんでした。虚しく店の外観だけを眺めて再び走り出します。

近くの畑には謎の植物が栽培されていました。これなんだろう。

お昼ご飯を食べ損ね、時間はすでに15時を回ろうとしています。ここから益富ラジウムラインを下れば、国道20号線に出てまっすぐ帰ることができます。だいぶ疲れてきたし、リトルカブもそろそろお腹が空くころだし、このままこの道を下って帰ろうか。

しばらく迷いながら進みましたが、完走まではあと少し。この先の清里まで進めばどこかしら飲食店も開いているはず。そう信じて再びクリスタルラインを進みます。

清里へ向けて走り出す

林道三沢高須線に入ると、しばらく田園風景が広がっています。空には赤とんぼが飛んでいました。外界は連日灼熱蒸し蒸し地獄が続いていますが、季節は確実に秋へと向かっています。

林道三沢高須線から冬期閉鎖ゲートを抜けて林道高須線に入ると、途端に道が荒れてきました。あまり車が通らない道のようです。
30分ほど進むと休憩所があったので休憩します。展望台と書いてありますが、展望はまったくありません。

朽ちたパイプ椅子が2脚ひっそりと佇んでいます。

清里へ入り、やがてうっそうとした周囲の景色が一気に開けました。ああ、これが夏景色だ。

路肩で写真を撮っていると、前方でしばらく停車していた車がこちらへと向かってきました。そして何か話しかけてきたので聞いてみると、どうやらこの先に子鹿がいるようです。まだいるから見てみてと言われてそっと向かってみると。

一心不乱に草を食む子鹿の姿がありました。そっと近づいてみたものの、足音に驚いて逃げ出す子鹿。足を止めてカメラを構えた青い奇妙なくらげを眺めています。

農家にとっては獣害なので、猟師がいたら確実に仕留められているはずです。山へお戻りバンビーノ。

それにしても、いい景色だ。

うちの子もよく映える。

さて、そろそろお腹も限界なのでおそば屋さんへ向かいます。

そば処清里 北甲斐亭でお昼ご飯を食べる

こちらが北甲斐亭。すでに時間は16時前。お店がやっているのか不安ですが訪れてみます。

店内はとても広々としていて、テーブル席の他に座敷もあります。選んだのはもちろん座敷。

やっと足を伸ばして休むことができました。せっかくなのでノンアルコールビールで一杯やることにします。

そして、注文の品が届きました。山野菜天ぷらそばです。

見たことのない信州産地野菜がたっぷり。サクッサクの天ぷらはお塩でいただきます。これがまたノンアルコールビールでによく合います。

エアコンは付けていないけど、外から心地よい風が吹いてきます。外からはミンミンゼミのなく声が聞こえてきます。なんだかここは時間がゆったりと流れているようです。食べ終わってからもしばらくお水を飲みながらまったりと過ごし、すっかり心も体も満たされました。

清里駅へ向かう

ここから清里駅まではあと少し。クリスタルラインの終点である国道141号線に合流地点から右折し、しばらく北上するとあたりはすっかり観光地の雰囲気に変わりました。

そして清里駅へ到着。

駅前には蒸気機関車が展示されています。

牛もいます。

あとは帰るだけ

さて、無事にクリスタルラインをリトルカブで完走しついでに清里駅まで来ることができたので、ここからまっすぐ帰ることにします。
まずはお腹を空かせたリトルカブにご飯を食べさせ、まっすぐ国道141号線を下ります。

流れの早い国道を途中で離脱し、広域農道に入りました。打って変わってゆったりとした時間が流れています。やっぱりカブはこういうところがよく似合う。

韮崎から国道20号線に合流し、あとはひたすらまっすぐ神奈川方面へ帰るだけです。

甲斐市内から雨雲に突入

しかし、甲斐市の竜王まで来たところで雲行きが怪しくなってきました。進行方向には真っ黒い雲が立ち込めています。走っているうちに降られると困るので、途中のパチンコ屋さんの駐車場でモンベルのレインジャケットを着て荷物は持ってきた防水スタッフバッグに詰め込みました。これで雨が降っても安心です。

甲府昭和インターを過ぎたあたりでついに大粒の雨が降ってきました。急いで避難し、レインパンツを履きます。しかしここで盲点が。膝を曲げた姿勢だとレインパンツの丈がずり上がり、スキニーパンツの裾が無防備な状態で現れてしまっています。
どうせ降っても一時的な雨だろうと高をくくって長靴を持ってこなかったので、うかつでした。

仕方ないのでこのまま走り出します。あたりに雷鳴がとどろき、いよいよ本降りとなりました。空には何本もの稲妻が走っています。30分も走れば止むだろうと思っていたのに更に雨は激しくなっていきます。すでに靴はびしょびしょ水たまり状態。もうすでに諦めました。

雨の日はマンホールや道路の継ぎ目が滑りやすく、急ブレーキは控えて慎重に進みます。すでに2時間以上走っていますが、休憩を挟む余裕すらなくただひたすら神奈川に向けてスロットルをひねります。

どれだけ進んでも雨脚は弱まらないので、どうやら雨雲と一緒に東へ移動しているようです。ようやく神奈川へ入ると雨脚が弱まってきました。
これはそろそろ止むのかなと期待をしていたら、相模原市に差し掛かった途端に非常に激しい雷雨に見舞われました。道路の排水口はs雨水を処理できずに噴出してしまうほどの激しさで、あたり一面道路は川のよう。
上下から雨が侵入してくるので、リトルカブのブレーキがキーキーと音を出すようになってしまいました。

ようやく自宅近くまで来ると今度はまったく雨が降っていない様子。くらげ一人だけずぶ濡れです。

23時前。豪雨に巻き込まれましたが無事に自宅に到着です。

締めくくり

クリスタルラインは原付でものんびり走れる避暑や森林浴におすすめのルートです。ただ、林道を乗り継いでいるのであちこちに分岐があり、クリスタルラインの表示がわかりにくいので、分岐点に来たら必ず地図で確認することをおすすめします。くらげはクリスタルラインのサイトで地図を印刷して持っていきました。グーグルマップだとクリスタルラインのルートはわからないです。

あと、一度クリスタルラインに入ってしまうとなかなか飲食店がないので、食料と飲料は予め用意しておくことをおすすめします。

地図はこちらからどうぞ。
クリスタルライン全体図

おさらい

走行距離は347kmでした。過去最高記録更新です。

3 Comments

m

今回も渾身のレポート楽しく拝見致しました。帰りは豪雨で大変だったみたいでしたが、ご無事でなによりでした。子鹿の写真はナイスショットでした。無事山に帰ったでしょうか。個人的には2台の廃車(・・・日産サニー1000とホンダ1300「77」セダン)に食いついておりました(笑)←趣旨違う)昼食ガマンの甲斐あって(山梨だけに←違う)美味しそうなお蕎麦でカンパイ、良かったですね。総走行距離は何kmでしたか?相当がんばられましたね。もうバイクシーズンは段々少なくなりますね。目一杯楽しまれますようにお祈りいたします。長々と失礼しました。

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そらいろくらげ

mさん

今気づいたのですが、非承認でと書いていなかったので公開させていただきました。

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そらいろくらげ

mさん

いらっしゃいませー。
一枚の古びた車の写真を見て車名がわかるというのはさすがですね。

荒れた林道でもカブでのんびり走っていると危険性は少ないと思います。ロードバイクより遅いですからね。

Bikejinなどのバイク雑誌を見ていて、絶景ルートを特集しているとうらやましいのですが50ccのカブだとなかなかそういう道は難しいので敢えて林道ルートを選んでいます。こういう道がよく似合うのがカブです。

いやーそれにしても我慢した甲斐市が・・・おっと失礼。甲斐があっておいしいおそばにありつけました。

帰りは豪雨でしたけどおかげでツーリングに必要な装備がわかったし、雨の走り方もわかったのでよしとします。長靴かシューズカバーとシールドの撥水剤は必須!

走行距離は347kmでした。我ながらよく走りましたよ。50ccでここまで走る人はそう多くはないはすです。走っていた時間は合計17時間。もう狂気の沙汰ですね。

またこれに懲りずに林道ツーリングを企画していますので、またお越し下さいね。

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