いつも朝早く出て夕方には帰ってくるパターンが多いくらげのツーリング。
でも、たまには夜の景色を見てみたい。
そう思い立ち、リトルカブとともに夜の街へと繰り出しました。
夜の運転に備えて
夜の運転はいつも以上にキケンがいっぱいです。特にバイクは存在が薄いため、さらに夜は昼間よりも認識されないことも想定されます。こちらの存在をアピールするために、あらかじめ夜走行用に買っておいた反射材と点滅ライトを足と腕に装着しました。
その他、夜更けには雨の予報だったので雨具も用意しておきます。
20時、夜の街へ繰り出す
自宅で夕飯を食べたあと、支度をしてカブとともに夜の街へと繰り出します。
20時を回るとどこも道路は空いていて、順調に進んでいきます。
街の中心部を走っているころはまだ気温も高く、アスファルトに溜まった熱で蒸し暑さを感じましたが、城山湖を抜ける頃にはだいぶ冷え込んできました。
ここで、メッシュジャケットに防風インナーを装着します。
津久井湖の真上を走る国道413号線に入り、さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの反対側から県道517号線へ入り、藤野を目指します。
狭い山道を、時折来る対向車とすれ違いながら街灯のない道を慎重に突き進み、藤野から35号線へ。
35号線を入ってまもなく、山梨県上野原市に入りました。この辺りは、旧秋山村地域。道は片側2車線ですが、通る車はごくわずか。おそらく近隣住民でしょう。
秋山で夜の明かりを採集
秋山中学校の前で少し休憩。電話ボックスから漏れる明かりで照らされるリトルカブ。辺りは真っ暗で、この下を流れる秋山川を流れる水の音だけが聞こえてきます。
オレンジ色の街灯に照らされるリトルカブ。
山梨県の名物、ハッピードリンクショップに並ぶ自販機の無機質なLEDの白い明かりに照らされるリトルカブ。
消防団のぼんやりとしたオレンジがかった赤いランプの明かりに照らされるリトルカブ。
辺りが真っ暗闇の中でしっかりと存在感を出しています。
こちらは別の消防団倉庫。同じ赤でも色味が全く違います。もしかしたらLEDかもしれません。
都留市で夜の明かりを採集
雛鶴峠から長い長いトンネルを抜ける途中で、都留市に入りました。だいぶ標高も上がり、冷え込んできたので、リニア新幹線車両基地の駐車場で一旦休憩してレインウェアのジャケットを着込みます。
緑色に照らされるリトルカブ。サイバー感があふれています。
山道を降りると辺りには一面の田んぼが広がり、カエルの大合唱が聞こえます。しばらく走っていると、不意にすぐ眼の前を長細い動物が横切りました。危うく、轢いたかと思って止まって振り返ってみましたが、無事に横切ったようです。おそらく、イタチかなにかだと思います。
真っ暗闇の中で、赤と青のLEDが点滅しています。工事用の点滅灯です。LEDなので目立ちます。
ヘッドライトで照らすとこんな感じ。
ここにもありました。ハッピードリンクショップ。
国道139号線に出て、道の駅つるに立ち寄ります。
駐車場には、フロントガラスを覆ってエンジンを掛けっぱなしにしながら停車しているワンボックスカーが数台停車していました。道の駅の周りの田んぼからは、カエルの鳴き声がひっきりなしに聞こえてきます。
大月に向かう
ここからは国道139号線で大月市内に向かいます。国道139号線を北上し、国道20号線にぶつかったら、進路を東京方面へ。
しばらく走ると大月駅が見えてきました。終電間近の大月駅の様子を伺ってみましょう。
時間は23時30分すぎ。駅前ロータリーにはちょうど到着した電車から降りてきた人たちを待っていた送迎の車とタクシーで賑わっていましたが、やがて人も車もいなくなりました。
富士急行の大月駅とリトルカブ。たぶんもう終電終わっています。
光っている看板には「大月駅」と書かれています。
家を目指してひた走る
ここからは、家を目指してひた走ります。
前方にも後方にも車がいない甲州街道をひたすら東京方面へと走らせます。大型車両もなく、たまに車が後ろから迫ってきたときには端に寄って譲ると、ハザードでお礼をしてくれる礼儀正しいドライバーばかり。
四方津(しおつ)まで来ると、だいぶ湿度が高くなり霧も出てきました。空の様子はわかりませんが、そろそろ雨が近いのかもしれません。
0時20分。相模湖駅に到着。上り東京方面の終電はすでに終わっていて、下りは0時42分の大月行きを残すのみ。一台しか停まっていなかったロータリーは、終電が近付くにつれ続々と他のタクシーや送迎の車がやってきました。
そろそろ出発しようとすると、ポツリポツリと雨が降ってきました。
急いで雨装備を装着し、これでバッチリ。何度も雨に遭遇しているおかげで、雨対策は万全です。
国道413号線を走っていると、何台か後ろからタクシーが走ってきて追い抜いていきました。おそらく、先ほど相模湖駅前に停まっていた車両でしょう。
雨は次第に強くなってきました。晴れているときよりもカーブ進入時の速度を落とし、マンホールは踏まないようにして慎重に進みます。
1時50分。無事くらげ邸に到着です。
おさらい
いつも通る道の夜に見た景色は、消防団のぼんやりと赤いランプ、トンネルを照らすオレンジの光、自動販売機の無機質な白い光、空っぽの駐車を照らす緑色の光、工事現場の点滅する青と赤の光、煌々と明るいコンビニの白い光。いろいろな光が夜の闇の中に溶けていました。
それらの明かりを全部切り取るには、iPhone XRのカメラ性能では足りないくらいでした。
今度はもっと良い性能のカメラを持ってまた夜のツーリングに出かけてみようと思います。
総走行距離数=142km
コメントを残す