風鈴を買いに、川崎大師に行ってきました。
今年になって、ずっと風鈴が欲しかったくらげ。しかし、求めるような音色の風鈴が見つからずに困っていたところ、川崎大師で風鈴市が開かれていると知り、さっそく行くことにしたのです。
川崎大師なんて、小さなころに行ったきりで、あまり覚えていません。
参道
表参道はもっと賑やかな感じがしたのですが、平日だったせいか、閑散としています。
そして、参道に入ると、ようやく賑やかな感じがしてきました。
両側の店からは、たんとんたんとんと飴を切る音が軽快に聞こえてきます。そして、それ以上に賑やかなのが、試食の飴を差し出すおばちゃんたちの声。小心者のくらげは、なんだか怖くて近寄れませんでした。
台風のせいか、参拝客も少なく、本当に風鈴市がやっているのか不安になりましたが、境内に入るとちゃんと開かれていました。テントの中には、様々な風鈴が吊られていて、客は実際に鳴らして音色を確かめています。
いろいろな風鈴たち
こんなところに蚊遣りぶたが。
一杯やりたくなります。
山形風鈴。なんだかおしゃれな形です。
青森ねぶた風鈴。華やかです。
川崎大師だるま風鈴。表情がかわいいです。
山梨の水晶風鈴。
手まり風鈴。
小田原提灯風鈴
イカ。残念ながら、クラゲはありませんでした。
いろんな風鈴を見ながら、好みの風鈴を探します。こうして見てみると、本当にいろんな風鈴があります。ガラス一つ取っても、いろんな種類があって、絵の付け方も地方によって変わります。
そして、陶器や磁器の産地でもそれぞれ笠間焼や美濃焼、有田焼などそれぞれ焼き物の風鈴があり、鋳物の有名なところでは、鋳物の風鈴があります。
それぞれの色や形、そして音色は全然違うので、どれにしたらいいか散々迷い、3周くらいしてしまいました。そのくらい回ると、好みがようやくはっきりしてきます。音色は高い方が好きなので、ガラスよりも鋳物です。そして、値段は1500円以下。見た目は小さめでシンプルなものがいいです。
小田原の風鈴に決定
そして、ようやく決めたのが、鈴虫の音色を出すと言う鋳物の風鈴。産地は、小田原です。
同封されていた紙によると、城下町小田原では、伝統美術工芸の一つに、銅合金(唐金・真鍮)の鋳物工芸があり、江戸時代のころには半鐘、梵鐘、仏具、花器、鐘、火鉢などを作っていたそうです。
そして江戸時代、最も鋳物が盛んだったころには、夜中に起きて仕事にかかるため、鋳物師の住む鍋町各所から上がる炉の炎が火事のように青空に映えて、遠く大磯、平塚あたりから見えたそうです。
今では、唯一この風鈴の作者である柏木美術鋳物研究所だけが、仏鈴、茶道具、花入れ、鈴、風鈴などを作っているとのこと。
鋳物が有名だったなんて、これで初めて知りました。学校でも習っていないです。今度、親に自慢しよっと。
やっとお気に入りの風鈴を手に入れ、最後に駅前で久寿餅を買って帰りました。
さっそく、軒下にぶら下げます。
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