カブの特徴である丸ミラー。見た目はかわいいけど、左側の後方が見にくいのが欠点です。
対策として見やすい形状のミラーに交換する方法もありますが、カブの雰囲気に合うミラーというのはなかなか見つかりません。
そこで、スーパーカブC125にオフセットホルダーを付けてみたところ、段違いに見やすくなったのでご紹介します。
オフセットホルダーってどういうもの?
ミラーを通常位置より斜めにずらして、後方を見やすくすることができるアダプターです。ネジ径が合えばミラーマウントなども取り付けられます。
サイズは30mmと45mmがありますが、くらげは45mmを購入しました。今回は左側だけ使用するので1個だけ買いましたが、左右のミラーをオフセットしたい場合は2個購入してください。
くらげがこのオフセットホルダーを使うことになったのは、ミラーマウントを装着するためです。
くらげのスーパーカブC125には旭風防のウィンドシールドが設置されています。ミラーマウントを装着するときにこのウィンドシールドが干渉してしまって装着できなかったので、オフセットホルダーでミラー位置をずらすことにしました。
たった4.5cmずらしただけで、ミラーマウントを装着できただけでなく後方の視界も確保できるという一石二鳥なことになったのです。
カブのミラーのサイズ
ミラーは右に回すと締まって左に回すと緩む正ネジと逆方向の逆ネジのナットで固定されています。カブは年式によってミラーのネジ径が8mmと10mmのものがあるので、自分のカブが8mmと10mmのどちらかを下記の表で確認してください。
8mm正ネジ | 1970〜2006年に製造されたスーパーカブとリトルカブ |
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車体側8mm正ネジ・ミラー側8mm逆ネジ | 2007年〜2011年迄のスーパーカブ及び2007年以降のリトルカブ |
車体側10mm正ネジ・ミラー側10mm逆ネジ | 2012〜2017年迄のスーパーカブ/クロスカブ(AA04型/JA10型)とC125(JA48型) |
車体側10mm正ネジ・ミラー側8mm逆ネジ | 2018年以降のカブ50/110全車(AA09型/JA44型等) |
(参照:ミラー|M&F Cuby)
このオフセットホルダーは10mmサイズなので、車体側に8mmのネジが使われているカブにはアダプターが必要です。
オフセットホルダーの取り付け方
取り付け方は簡単です。ミラーを外してこのオフセットホルダーをミラーの穴に取り付けるだけです。
必要な道具は、14mmのスパナ2本と六角レンチです。100円ショップでも手に入りますが、値段と耐久性と信頼性は比例しますので、おすすめできません。
ちなみに、スパナは片側がメガネという丸い形状のレンチが備わっている工具を使うと、他の場所でも使えるので便利です。
ブーツというゴムのキャップを上にずらしてミラーを外します。このブーツはしっかりはまっていて取りにくいので、マイナスドライバー等先の平たいもので持ち上げると動きます。
ミラーのナットは上下に2つあります。下が正ネジで左に回すと緩み、上は逆ネジと言って右に回すと緩みます。それぞれのナットを2本のスパナではさみ、緩めます。
ナットが緩んだら、手でミラーを回して外し、オフセットホルダーをミラーの穴に装着。M10の六角レンチでしっかりと固定します。
続いて、ミラーをオフセットホルダーに取り付けます。締めるときは下のナットが右、上のナットが左方向です。
ミラーマウントも装着するときは、ミラーの下に装着します。
ある程度締まってきたらミラーの角度を調整して、最後までナットを締めておきます。ここで注意したいのは、力強く締めすぎないこと。バイクのミラーに正ネジと逆ネジが使われているのは、追突や転倒時の衝撃で折れないようにするためです。
力いっぱい締めてしまうと、衝撃を吸収して折れてしまいます。ほどほどに締めておきましょう。
取り付け後はこんな感じ
正面から見た様子。
後ろから見た様子。
あまり違いがわからなくくらいですが、これだけでだいぶ変わります。
ミラーマウントも風防に干渉していません。
締めくくり
こんな小さな部品だけで、視界を改善できて風防とミラーマウントも喧嘩しないという、一石二鳥なこの部品。ミラーが見えなくて困っているという方はぜひ試してみてください。
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